<学校給食>藤沢市教育委員会に取材

取材実施日:2011年12月9日

取材対応された方:藤沢市教育委員会教育総務課給食担当者様

参考URL: http://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/kyouiku/indexk.shtml

 

12月の藤沢市議会にて、全会一致で了承された当会の陳情は、

①できるだけ放射性物質不検出の産地の食材を選択すること

②食品放射能検査は優先度の高い食品から実施し、不検出を確認のうえで使用すること

③弁当水筒持参を制限しないこと

などを求めた「子どもの給食における放射能対策に万全を期すための陳情」でした。これをふまえた、給食の安全性に向けた具体策について伺いました。

 

【食材産地選択について】

Q: 産地選択については、これまでもなるべく放射能汚染されていない産地を選んできたし、今後もそうしていく、と、陳情審議の中で教育委員会様のご答弁いただきました。事故後9ヶ月経過する現在に到っても、国が子どもの食品放射能基準値を示さない中、ご配慮いただいていたことを知り、感謝しております。今後の産地選びについて、さらなる安全性を高めるための具体策を教えてください。

A: 厚労省発表数値などを確認しながら、40Bq/kg以上出ていないことを確認して調達するようにします。また引き続き納入業者にも協力をお願いしていきます。

 

Q: 武蔵野市の長野産舞茸でセシウムが115 Bq/kg検出され使用中止となったように、産地ではなく、給食を提供する自治体の食材測定がきっかけで、初めて汚染が明らかになったものもあり、今後は厚労省発表の情報以外の検査結果も確認していただきたい。食材産地と検査結果について、市民のほうからも情報提供させていただきたいが、よろしいでしょうか。

A: 是非情報提供いただきたい。

 

【食材検査について】

Q: 今後給食食材の検査はどのように進められますか?

A: 11/22からは、週1回使用予定の1品目実施している。  

また、本日補正予算が認められ、2012年1月からは、火~金曜日は毎日1品目、月曜日は前週提供した5食分の冷凍をまるごと検査することを決定しました。検査結果は翌日公表の予定です。

 

Q: 放射能検査の定量下限値はいくつに設定しますか?

A: これまで単品検査については定量下限値をCs134,Cs137それぞれ10Bq/kgとしていたが、今後はそれぞれ3Bq/kgに下げることにしています。3Bq/kg以下の精度を満たす検査機関について入札を行う。まるごと検査については東大の早野龍五先生が1Bq/kg以下を推奨しているので検討中です。

 

Q: 検査品目は事前に公表していただけますか?

A: 公表します。これは県内では初の取り組みだと思います。来年1月分については、3学期給食開始直前に公表することになります。公表された品目を保護者の方に確認していただき、検査品目、検査順序についてご意見があれば連絡をいただきたい。

 

【食材の中止基準について】

Q: 放射能検査を実施後、検出された場合、使用中止の基準はいくつですか?

A: 12/6に市のホームページに公表しましたが、食材調達同様、使用中止基準についても放射性セシウムの合計で40 Bq/kgと決めました。国がまだ暫定基準値しか示していない現在、使用中止基準を1/10以下と低く設定した自治体は松本市以外あまりないと思います。中止基準は低ければ低いほど良いという要望もありますが、文科省が11/30に通達した給食用放射能測定器の選択基準、菅谷松本市長の考えなどを考慮して、まずは一定の基準を設けました。

 

 

【弁当持参について】

Q: 今後、お弁当を持参して良いということを、学校側から保護者に通知しますか?

A: これから市としても産地選択や検査を充実させていき、より安全な給食提供を目指しているので、基本的には給食を食べていただきたいと思っています。そのため、弁当の持参は制限できないけれども、積極的に「弁当持込OKです」と保護者に通知することは予定していません。

 

Q: これまでに弁当持参を希望した保護者が、学校から、アレルギーを理由とするよう指示されるなどの不適切(子どもがお友達に嘘をつかなければならない)な事例がありましたが、今後学校側に指導するなどの対応を検討されていますか?

A: 保護者からの苦情があったことは校長会などで伝えるようにします

 

取材後記

内部被曝の健康影響は、被曝線量の評価が難しいことから研究がほとんど進んでいません。つまりどれだけ摂取したらどれだけの健康被害がでるのかを予測することが困難です。しかしそのことは、安全だと言える根拠にはなりません。そこで私達は、5年後、10年後、子供の体に異変が起きて後悔することがないよう、取り越し苦労かもしれないけれど、極力西日本の食材を選んだり、きのこなど汚染が心配される食材を使用しないなどの努力を惜しみません。

 

40 Bq/kg以上の食材は使用しない、とする新たな方針は、これまでと比較すれば確実に一歩前進したことになります。しかし、検査の頻度は今後の藤沢と同等ながら、放射性セシウムが数ベクレルでも検出されたら産地を変更する、不使用とするなど、徹底した対策をとる武蔵野市のような自治体も見られます。

 

藤沢市においても、定量限界値を下げた精度の高い検査を行うことが決定したことにとどまらず、少しでも検出されたら使用しないとする方針をとっていただきたいと切に願います。藤沢市の給食担当者様は、福島原発事故以来、急に業務が増え、毎晩遅くまで勤務されています。環境面の改善も望まれます。(S)

 

 

市民による市民のための放射線量測定。参加者・情報提供募集中です!
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メンバーやお友達が紹介する、比較的安心して食べられるもののページです。
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