<学校給食> 今後の放射能対策について教育委員会に聞く(2012/6実施)

藤沢市教育委員会との面談(要旨)

 

取材実施日:2012/6/27

議事一覧:

(1)給食放射能対策についての教育委員会方針

(2)まるごと検査について

(3)食材品目検査について

(4)放射性セシウムが検出された各食材についての対応

(5)他の自治体で放射性セシウムが検出されたものについて

(6)産地実績の公開について

(7)学校での牛乳に関する問題

(8)学校毎の対応のばらつきについて

(9)牛乳産地表示ミスについて

 

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(1)給食放射能対策についての教育委員会方針

 

A:(山田教育次長)

・放射能の検査の基準値自体は40 Bq/kgを変えない。

・40 Bq/kg以下の放射線量が検出されたものについては、すでに検出されたもの含めてなるべく使用しない方向でできるだけの努力をしていく。

・検査については、他の情報で検出されたものなど、なるべく出そうなものから優先的に検査をしてそういった取り扱いをしていきたい。

・具体的にはこれからの取り組みをご覧いただきたい。

・みなさまのお子様が召し上がっている給食なので、なるべく安全安心をさらに高められるようにしていく。

Q:(守る会、以下略)

教育委員会の方針をもう一度伺います。

藤間副市長から「40 Bq/kgという市独自の基準は、何度も基準を変更することで信頼を損ねる意味合いがあるから変えられないと。一方で40 Bq/kg未満だから良いというのではなくて、検出されたらできる限り代替品を探す、出来る限り取り除いていく」というご発言を受けて、教育委員会でもそのようなスタンスであると考えてよろしいですか。

A:(山田教育次長) はい

(中島参事)

基本的には、3ベクレルでもご不安になる方がいらっしゃるし、うちが安全だと言っても水掛け論になってしまいますので、検出限界値超えた段階で、議会でもお答えしたように、翌日には使用させていただきたいと思っています。ただそれ以降代替品が可能なもの、産地の変更が可能なものについては、できる限り努力をしていきたいと思っています。

Q: 今仰ったことは、どこかに明文化していただけますか。武蔵野市は給食のページに「食材から検出されたら他の食材に切り替えて運用しています」などと明記していますが、藤沢市はどうですか。

A:(山田教育次長)

これは議会の答弁そのままですので、議事録に出てきます。

Q: 議事録を確認する方は少ないのですが。

A:(山田教育次長)

そうですか。ではそこは預からせてもらいます。

Q: 今後できるだけ検出されたものは使わないということですが、実際産地や食材の変更が行われたかどうか我々にはどのように知らせていただけますか?

A:(中島参事)

八百屋、業者と現在やりとりをしています。学校栄養士、校長会にも方針を伝えていかないといけない。現在の前日検査では、代替えが難しいので、週初めに検査することも含めて検討させてください。

 

(2)まるごと検査について


Q: まるごとミキサー検査は、早野龍五教授が提唱して推進されました。目的には、どれだけセシウムを摂ったかを調べるだけでなく、摂取した食材のうちどの食材にセシウムが含まれていたか追及して内部被曝を減らすことがあります。藤沢市は原因食材は検証していないのですか?

A:(山田教育次長)

(まるごと検査は)どれだけ皆様のお子様が毎日召し上がってらっしゃる給食でどれだけ放射性物質を摂っているかを調べるためのものです。早野教授の考えとは必ずしも一致しません。

 

(3)食材品目検査について


Q: 検査に無駄が多いので指摘させてください。市内の父兄の方が藤沢市だけでなく県内10の自治体で実施されている給食放射能検査結果についてのデータベース(以下、DB)を作成しています。例えば藤沢市で白菜を見ると1月から4回も同じ茨城産を測定して不検出。これを県内のDBで見てみると、やっぱり同じものをこんなに(20回以上)測っていて、3 Bq/kgの検出限界では1回も検出されず、0.8 Bq/kgまで測ってようやく検出されている。小松菜も同様です。藤沢産のものばかり4回も測定していますが、県内自治体のDBでも数十回県内産のものを測定していて3 Bq/kgの検出限界では検出されていません。優先順位をつけて測定してると仰いますが、実際はいかがでしょうか。

A:(山田教育次長)

測って欲しかったものと、実際測定したものとでずれがあったのは確かかもしれないが、葉物が出やすいと考えて検査してきました。

Q: 例えば、県内自治体で検出されたもののリストがここにありますが、このうち藤沢で使用されたみかん缶詰やキウイフルーツは測定されていません。このように、教育委員会による検査計画は、不必要なものを検査する一方、必要なものを検査しなかったりして非効率的なので、検査計画を私たちが立案して提案することは可能ですか。

A:(山田教育次長)

基準献立をお渡しした時点でこういうものを測って欲しいというリストがあればいただきたいと思います。それを我々のほうでの検討材料にさせていただきたいと思います。

Q: 先日、千葉産か熊本産と予定されていた小玉スイカですが、千葉産を念頭に検査に組み込んでいたけれども、実際は検査日(使用前日)に熊本産と判明。しかしそのまま熊本産を測定しました。その場合、生鮮品ではなくても優先度の高い乾物や缶詰を差し替えて測定するなどして、無駄な検査をなくすことはできないのでしょうか。

A:(中島参事)

前日検査のやり方に限界は感じている。午後4時に検査結果が出て、その時点で業者に頼んで産地を変えてもらうことは事実上不可能です。例えばそれを、週の初めに4品目測れば、産地変更や代替品使用が可能かどうか検討させていただきたい。

Q: 先ほどご紹介した父兄の作成したデータベース(http://sonarjp.web.fc2.com/lunch/kensa/ )を教育委員会で活用して検査計画を立てることはできますか。厚労省のDBは給食で使われないものもたくさん含まれていて使いにくい。このDBは、近隣の自治体で実際給食に使われている食材ばかり、産地構成もほとんど一緒なので、簡便に要検査項目を拾うために使えると思います。

A:(山田教育次長)

我々の力ではなかなかできないと思います。そのデータベースが今は良いと仰るかもしれないんですが、3日後もっと良いのが出るかもしれません。別の方が作ったもっと良いのができるかもしれません。これが来年、再来年あるかも分かりませんし、もっといいものができるかも分かりませんし、誰かが外から入ってきてサイバー攻撃して改変される可能性だってあるものです。民間の方がお作りになっているものよりは、むしろあなた方の会から出していただける食材のリストだとか、考え方だとかあれば、それは是非参考にさせていただきたいと思います。ただ最終的には我々の判断でやらせていただきたいと思います。

Q: 具体的には給食担当の方はどのように要検査項目を決めているのですか?

A:(中島参事)

献立の中から、葉物はやっています。それから基本的には茨城、栃木、千葉など保護者の方が不安になる産地のものを中心にやっています。あとは量的に多いものです。

(山田教育次長)

この食材をというのに加えて、こういう優先順位で測定してほしいというものがあれば、重いものからやれ、葉物からやれ、茨城県産からやれ、みたいな考え方をお示しいただければそういったものも参考にさせていただきます。

 

(4)放射性セシウムが検出された各食材についての対応


1.冷凍みかん

A:(中島参事)

今年度分としては、9月末分まで確保してありますが、それ以降今年度は出しません。来年度は、今年の秋口に採れたみかんを事前に検査してみようかと思っています。その段階で検出されなければ来年度に備えようかなと思っています。

 Q:来年度も神奈川産を使うことを検討しているのですか。この放射能時代に、地産地消にこだわる理由は何ですか。藤沢市給食用の冷凍みかんを納入しているみかん農家兼メーカーの社長に直接話を伺いました(取材記事)。「市が使わないというのであれば仕方が無いと思う。自分にも孫が居るし、親御さんの心配はとてもよく分かる。冷凍みかんが売れなくても、生で食べてもおいしいみかんなので、市場でも売れるはず。」と仰っていました。仲介業者さんにもお話を伺いましたが「うちはみかんだけ扱っているわけではないので、特に影響は無い。メーカーに聞いて欲しい」と仰っていました。市の懸念は必ずしも当たっていません。

A:(村越課長補佐)

冷凍みかんは、来年度使うかどうかまだ決めていないけれども、子ども達も好きなので、もし出すとすれば、他の産地を探すこともできるかなと思ってます。

小田原産を使ってるのは地産地消で使ってるだけなので、別に長崎だろうと愛媛だろうと他のところも使えますので、それは考える一つの材料になります。

Q:今まで地産地消で良かったと思います。けれども、先日の子ども文教常任委員会で、藤間副市長が「未曾有の災害が起きた。放射能汚染の問題について新しい対応を考える必要がでてきた」と答弁されたことからも、地産地消についても考え直す時期が来ているのではないでしょうか。

A:(村越課長補佐)

それも含めて、みかんについては考えたいと思います。

 

2.乾しいたけ

A:(中島参事)

乾しいたけは1学期分まで確保してある。乾しいたけは2学期から自粛しようと思っています。昨年の牛肉と同じで、乾しいたけ自体使わないということです。

 

3.れんこん

A:(中島参事)

れんこんは7月から使用を見合わせます

 

4.さつまいも

A:(中島参事)

さつまいもはこれから地場産が出てきますので、検査をして出なければ使っていきたいと思います。

(村越課長補佐)

藤沢産を測って使って、藤沢産だけでまかなっていこうと思っています。

 

(5)他の自治体で放射性セシウムが検出されたものについて


1.神奈川産みかんの缶詰

A:(村越課長補佐)

今までは地産地消の関係で神奈川県のものを購入していましたけれども、やはり今回の場合はこういう不安な声がありますので、選定委員会で測ってから愛媛とか向こうのものを購入することはできます。

 

2.キノコ

A:(村越課長補佐)

基本的には検査をして、出なければ使用する方向になります

Q:キノコは原木、菌床が重要です。武蔵野市の場合は、長野産の舞茸で115ベクレル出た時に、別のきのこ農家の菌床、おがくずを調べたら、震災前の秋田杉と、輸入物を使っていることが判明し、検査した上で生産者を変えて購入しています。ここまで元をたどって調べないと、キノコ類は安全といえません。1回きりの検査で測って出ないから安全とは言えないのです。

湘南台小学校の栄養士さんは保護者の要望を聞いてキノコ類使っていません。そういう対応はとれませんか。

A:(村越課長補佐)

学校の栄養士のほうで、これは別に献立に入れる必要ないのでは、ということならわざわざ使う必要もありません。もし使うのであれば、菌床産地などをきちんと調べたり、検査もしながら努力したいと思います。

 

(6)産地実績の公開について


Q: 保護者に給食だよりを通じて産地実績を公表する取り組みはいつ始まりますか。

A:(村越課長補佐)

5月分の(産地)実績の報告書は作りましたので、来週にはアップできます。

 

(7)学校での牛乳に関する問題


Q: 牛乳を飲んでいないのに配られて毎回バケツに捨てさせる、という苦情が上がっています。牛乳を飲んでいない人の牛乳代支払いは止められないんですか?

A:(中島参事)

実はアレルギーのお子さんも払っていただいている現状です。(飲んでいないのに払うのもおかしいので)予め徴収しないか、徴収して返還するのか方法を検討中です。

(村越課長補佐)

返金をして牛乳を提供しないのが本来。今返金についても話を進めているところなので、このまま継続で話を進めていきます。

 

(8)学校毎の対応のばらつきについて


Q: 学校によっては代替品を持参しないよう注意された、という保護者がいます。教育委員会は、以前から代替品を含めて弁当持参については否定しない、ということでした。以前から、教育委員会から校長会で周知徹底して欲しいとお願いしているのですが、現場では依然として徹底されていないようです。

A:(中島参事)

昨年の6月に、牛肉の使用をやめたこともあり、弁当、水筒の持参については、やむをえないという話は、校長には何度となくしています。もう一度7月に校長会がありますから、再度お話ししたいと思います。

Q:7月の校長会では、陳情審議を受けて、方針が大きく変わったこと、つまり

「数ベクレルでもそれが安全との根拠はないので、なるべく避けていく方針に変わったこと。どれだけ摂取したらどれだけの健康被害が出るかについての知見はない、と議会審議で副市長が市としての見解を示したこと」についても周知してください。

 

(9)牛乳産地表示ミスについて


Q: 藤沢市教育委員会は、2011年5月から2012年3月まで、夏季休暇を除くと10ヶ月間もの間、正しくは「藤沢・横浜・平塚・山形・宮城・群馬・栃木・埼玉・山梨・静岡」産とすべきところ、「藤沢(不足する時は横浜・平塚産) 」とHPに誤った表示を続けてきました。藤沢市の生乳は、2ヶ月に一度実施される、国の放射能検査の対象となっており、ほとんど放射性セシウムが検出されていないことが分かっています。この検査結果に基づき、子どもに与える判断をしていた保護者も実際にいることが、当会の調べでは明らかになっています。

教育委員会では、2011年6月にも調理用牛乳についても産地表示を(県外産主体のところ県内産と)誤り、訂正文書を発行しています。すでにこの時点で近藤乳業は、口頭ベースの産地情報提供に問題があると認識し、文書Q&Aを作成し、正しい牛乳産地について県給食会と教育委員会にも連絡していました。近藤乳業が再発防止策をとる一方で、教育委員会は口頭確認を継続したため、再び今回のミスが起きたと認識してますがお考えはいかがでしょうか。

A:(山田次長)

我々としては、近藤乳業さんに口頭にせよ、産地についてその都度確認をしていた。その都度、県内産ということで、誤りはないという確認はしていました。

事後のミキサー検査を実施しております。その中には当然牛乳も含めて検査しておりますし、その結果をみる限りは具体的に極めて重篤な状況を生み出しているとは考えておりません。

 

以上

 

 

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コメント: 1
  • #1

    (金曜日, 18 10月 2013 12:14)

    うれしい




市民による市民のための放射線量測定。参加者・情報提供募集中です!
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メンバーやお友達が紹介する、比較的安心して食べられるもののページです。
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